イソトレチノイン服用中のお酒・サプリはどうする?飲み合わせの注意点を医師が解説

2026.07.26  
イソトレチノイン服用中のお酒とサプリの注意点を解説

「イソトレチノインを飲んでいる間、お酒は飲んでもいい?」「美容サプリは続けて大丈夫?」——服用を始めた方から、いちばん多くいただくご質問です。

イソトレチノインは、肝臓や血液中の脂質に影響することがある薬です。そのため、同じく肝臓に負担がかかるものや、成分が重なるものとの組み合わせには注意が必要です。この記事では、お酒・サプリメント・市販薬・スキンケアとの付き合い方を、医師監修のもとわかりやすく整理します。

目次

大前提:気をつけるのは「肝臓への負担」と「成分の重複」の2つ

イソトレチノインで注意すべき組み合わせは、大きく2種類に分けられます。

・肝臓に負担がかかるもの(お酒など)

・同じ成分が重なるもの(ビタミンAを含むサプリなど)

この2つを押さえておけば、判断に迷う場面はかなり減ります。迷ったときは自己判断せず、診察でご相談ください。

お酒(アルコール)はどうする?

完全に禁止ではないが、控えめにするのが安心

服用中の飲酒が一律に禁止されているわけではありません。ただし、イソトレチノインは肝機能や中性脂肪の数値に影響することがあり、アルコールも同じく肝臓で処理されます。重なる負担を減らすという意味で、量と頻度は控えめにしていただくのが安心です。

とくに注意したい時期

服用を始めた直後や、服用量を増やしたタイミングは、体の反応を見たい時期です。この時期の飲み会が続くようであれば、あらかじめ診察でお伝えください。服用のスケジュールを調整できる場合があります。

検査の数値が上がったときは

血液検査で肝機能や中性脂肪の数値に変化が出た場合、まず見直すのは飲酒習慣です。数値の程度によって、飲酒を控えていただく、服用量を調整する、一時的に休薬するなどを検討します。

二日酔いの薬・栄養ドリンクにも注意

二日酔い対策の市販薬や栄養ドリンクには、ビタミンAや肝臓の働きに関わる成分が含まれていることがあります。常用している場合は成分表示を確認し、診察でお知らせください。

サプリメントで特に注意が必要なもの

ビタミンAを含むサプリ ― 最も重要

イソトレチノインはビタミンAの仲間(ビタミンA誘導体)です。ビタミンAのサプリを併用すると、成分が重なって過剰になるおそれがあります。服用中は、ビタミンA単体のサプリは避けてください。

マルチビタミン・美容サプリ

マルチビタミンにはビタミンAが含まれていることが多くあります。「美容サプリ」「肌サプリ」として売られているものも同様です。パッケージの成分表示を確認し、ビタミンA(レチノール、レチニルパルミテートなどの表記)が入っていれば、服用中は中断をご相談ください。

βカロテンはどう考える?

βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変わるため、ビタミンA単体より過剰になりにくいとされています。ただし高用量のサプリは別なので、量が多いものは診察でご相談ください。緑黄色野菜など、通常の食事の範囲であれば心配は要りません。

その他のサプリ

鉄・亜鉛・プロテインなどは、一般的な量であれば大きな問題になることは多くありません。ただし何種類も併用している場合は全体量が見えにくくなるため、服用中のものを一覧にして診察でお見せください。

一緒に飲まないほうがよいお薬

テトラサイクリン系の抗生物質

テトラサイクリン系の抗生物質(ミノサイクリン、ドキシサイクリンなど)との併用は避ける必要があります。ニキビ治療で処方されることがある薬なので、他院で処方を受けている場合は必ずお知らせください。

ほかのビタミンA関連の薬

飲み薬・塗り薬を問わず、ビタミンA関連の成分が入ったものは重複にあたります。処方薬でも市販薬でも、使用中のものは診察でお伝えください。

お薬手帳を活用する

複数の医療機関にかかっている場合は、お薬手帳をそのまま見せていただくのが確実です。オンライン診療では、写真を撮って送っていただく形でも構いません。

スキンケア・美容施術との組み合わせ

レチノール配合の化粧品

レチノールはビタミンAの一種です。服用中は肌が乾燥しやすくなっているため、レチノール配合の化粧品を重ねると刺激が強く出やすくなります。服用中は保湿中心のシンプルなケアに切り替えるのがおすすめです。

ピーリング・スクラブ・強い摩擦

服用中は皮膚がデリケートになり、刺激に弱くなります。ピーリングやスクラブ、強くこする洗顔は控えてください。

医療脱毛・レーザー治療

服用中および服用終了後の一定期間は、医療脱毛やレーザー治療を避けるのが一般的です。施術を予定している場合は、時期について事前にご相談ください。他院で受ける場合も、イソトレチノインを服用中であることを必ず伝えてください。

診察のときに伝えていただきたいこと

次の情報があると、判断がスムーズになります。

・現在飲んでいるお薬(処方薬・市販薬)

・続けているサプリメントの種類と量

・お酒の頻度と量(週に何回、どのくらい)

・直近の健康診断の結果があればその数値

・予定している美容施術(脱毛・レーザーなど)

「これくらいなら言わなくていいか」と省略しないことが大切です。当院では治療中も公式LINEから医師にご相談いただけます。

よくある質問

Q. 飲み会があります。1日だけならお酒を飲んでもいいですか?

A. 一律に禁止ではありませんが、量は控えめにしてください。頻度が続く予定がある場合や、直近の検査で数値が高めだった場合は、事前にご相談いただくと安心です。

Q. 飲酒した日は服用を飛ばしたほうがいいですか?

A. 自己判断で飛ばさないでください。飲み忘れが増えると効果が出にくくなります。タイミングに迷う場合はご相談ください。

Q. 美容サプリを飲んでいます。やめるべきですか?

A. 成分によります。ビタミンA(レチノール等)が入っていれば服用中は中断をご相談ください。入っていなければ続けられることが多いです。成分表示をご確認のうえ、診察でお知らせください。

Q. コラーゲンやプラセンタは大丈夫ですか?

A. 一般的な量であれば問題になることは多くありません。ただし製品によってはビタミンAが一緒に配合されていることがあるため、成分表示をご確認ください。

Q. 服用中にレチノールの化粧品を使ってもいいですか?

A. 服用中は乾燥や刺激が強く出やすいため、おすすめしません。保湿中心のケアに切り替えていただくのが安心です。

Q. 医療脱毛の予約が入っています。どうすればいいですか?

A. 服用中および服用終了後の一定期間は避けるのが一般的です。時期の目安は診察でご説明しますので、予約日をお知らせください。施術先にもイソトレチノインの服用を必ず伝えてください。

Q. 風邪薬や痛み止めは飲めますか?

A. 多くの市販薬は問題ありませんが、総合感冒薬などにビタミンAが含まれている場合があります。心配なときは成分表示の写真を送っていただければ確認します。

まとめ:判断に迷ったら「肝臓」と「ビタミンA」で考える

お酒は肝臓への負担、サプリはビタミンAの重複。この2つを基準にすれば、多くのケースは自分で判断の見当がつきます。そのうえで、迷ったら自己判断せずご相談ください。

当院ではイソトレチノインの処方を行っており、治療中は公式LINEからいつでも医師にご相談いただけます。飲み合わせや生活習慣の疑問も、遠慮なくお知らせください。

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この記事の監修者

中山 樹 医師
Itsuki Nakayama

資格
日本美容外科学会員/内科学会員/産業医テストステロン治療認定医/再生医療抗加齢学会正会員/日本再生医療学会正会員/厚労省指定オンライン診療研修修了 等

ダイエット診療のプロ
監修医師 中山樹

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