マンジャロとゼップバウンド、どう違う?話題のGLP-1製剤を徹底比較!

2025.05.08   2025.08.24
マンジャロとゼップバウンド、どう違う?話題のGLP-1製剤を徹底比較!

ダイエットや肥満治療の分野で話題となっているGLP-1製剤の中でも、特に注目されているのが「マンジャロ」と「ゼップバウンド」。SNSなどで見かける機会も増え、興味を持っている方も多いのではないでしょうか?

どちらも“痩せる注射”として注目されていますが、「名前が違うけれど中身は同じ?」「効果に違いはあるの?」「日本でも使えるの?」といった疑問の声もよく聞かれます。

そこでこの記事では、そんなマンジャロとゼップバウンドの違いや共通点を、医学的な視点も交えてわかりやすく解説します。どちらを選べばいいのか迷っている方の判断材料になるよう、丁寧に比較していきますので、ぜひ最後までお読みください。

※当サービスでは現在ゼップバウンドの取り扱いがなく、マンジャロのみ処方が可能です。

医師が運営する「日本オンラインドクターズ」では、マンジャロをはじめとする医療ダイエット薬のオンライン処方を行っています。

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目次

まず知っておきたい!GLP-1とはどんな薬?

まず知っておきたい!GLP-1とはどんな薬?

GLP-1とは、食事を摂ると小腸から分泌されるホルモンのこと。血糖値のコントロール満腹感の維持などに関わっています。

このGLP-1の働きを人工的に強化した薬が「GLP-1受容体作動薬」。糖尿病治療薬として開発されましたが、体重減少をサポートする効果があることがわかり、現在では肥満治療やダイエット目的でも使用されるようになりました

GLP-1受容体作動薬の基本メカニズム

GLP-1薬は、以下のようなメカニズムで効果を発揮します。

  • 血糖値が高いときにだけインスリンの分泌を促進
  • 胃の動きを遅らせて空腹感を抑える
  • 脳に働きかけて食欲そのものを低下させる

このように、“自然な形で食べすぎを防ぐ”ことができる点が、従来のダイエット法とは異なるポイントです。

マンジャロ・ゼップバウンドは何に効くの?

マンジャロとゼップバウンドは、いずれもGLP-1だけでなく「GIP」というホルモンにも作用する“デュアルアゴニスト”と呼ばれる新しいタイプの薬です。

GIPにも同時に作用することで、以下のような効果が期待されています。

  • 血糖値のより強力なコントロール(糖尿病治療)
  • 食欲の低下・食行動の変化(体重減少)
  • 内臓脂肪の減少(肥満改善)

マンジャロとは?

マンジャロ(Mounjaro)は、アメリカの製薬会社イーライリリーが開発したGIP/GLP-1受容体作動薬で、2022年に米国FDAで2型糖尿病の治療薬として承認されました。

GLP-1に加え、GIPというホルモンにも作用することで、血糖値のコントロールや体重の減少効果を高めています。

マンジャロの主な効果

マンジャロの主な効果は、以下の通りです。

  • 血糖値の正常化血糖値が高いときにインスリン分泌を促すことで、低血糖のリスクを抑えつつ血糖コントロールを実現します。
  • 食欲抑制効果満腹感を高め、食事量が自然に減ることが多く、結果的に体重減少に繋がります。
  • 体重減少作用海外の臨床試験では、使用者の平均体重が10〜20%減少したというデータもあり、ダイエット目的での使用にも注目が集まっています。

日本での扱いと処方方法

日本ではまだ「肥満治療薬」としての承認はされていませんが、2型糖尿病治療薬として2023年に承認・保険適用されています。ただし、ダイエット目的での利用には保険が適用されないため、自費診療となるケースがほとんどです。

オンライン診療を通じて処方を受けることも可能で、多くのクリニックが自由診療として提供しています。

ゼップバウンドとは?

ゼップバウンド(Zepbound)は、マンジャロと同じ成分「チルゼパチド」を含む薬で、2023年11月に米国FDAで肥満症治療薬として正式に承認されました。

マンジャロが糖尿病治療薬として承認されたのに対し、ゼップバウンドは肥満症や過体重の改善に特化した製品です。

ゼップバウンドの特徴

ゼップバウンドの主な特徴は以下のとおりです。

  • 成分はマンジャロと同じゼップバウンドもチルゼパチドを主成分としており、マンジャロとの違いは「適応症」と「承認された国」です。
  • 米国では肥満症薬として使用可能BMIが30以上、またはBMIが27以上で高血圧・高脂血症などの併存症がある人に使用が認められています。
  • より高い体重減少が期待できるアメリカで行われた臨床試験では、肥満症治療薬としては過去最強クラスの結果を出しています。

日本での使用状況

ゼップバウンドは2025年、厚生労働省により肥満症を対象として正式に承認・保険適用されました。これにより、一定の基準を満たす肥満症患者に対しては、医療保険を利用して処方を受けることが可能となっています。

ただし、保険適用の対象は、BMIや合併症の有無など、医療的に肥満と判断された場合に限られるため、すべての人が保険で使えるわけではありません。また、実際に処方を受けるには、医師の診断と継続的な管理が必要です。

マンジャロとゼップバウンドの違いまとめ【徹底比較】

「マンジャロ」と「ゼップバウンド」は、どちらも同じ有効成分「チルゼパチド」を含む薬剤ですが、いくつかの明確な違いがあります。ここでは、主なポイントを比較表とともに整理してみましょう。

比較表|マンジャロ vs ゼップバウンド

マンジャロゼップバウンド
成分チルゼパチドチルゼパチド
開発会社イーライリリーイーライリリー
承認国(2025年現在)日本・米国など日本・米国など
適応症2型糖尿病治療肥満・過体重治療
効能・効果血糖値のコントロール、体重減少(副次的)体重減少、肥満の改善(主目的)
最大用量15mg15mg
日本での処方オンライン・対面で処方可オンライン・対面で処方可
保険適用ダイエット目的ではなしあり

大きな違いは保険適応かどうか

マンジャロは、糖尿病のある人を対象に保険診療でも処方可能ですが、ダイエット目的の場合は自由診療になります。

一方ゼップバウンドは、肥満症の治療薬。高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれか、またはBMIが27kg/m²以上で肥満に関連する健康障害を2つ以上持つといった条件を満たせば、保険も適用されます。

副作用の違いと注意点

副作用の違いと注意点

マンジャロもゼップバウンドも、共通の有効成分「チルゼパチド」を含む薬剤です。そのため、副作用の傾向には共通点がありますが、使用対象用量の違いなどにより、体感の仕方や頻度に個人差が出る可能性があります。

共通する主な副作用

両薬剤で共通して報告されている主な副作用には、以下のようなものがあります。

  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢・便秘
  • 食欲不振
  • 胃もたれ
  • 倦怠感
  • 低血糖(特に他の糖尿病薬と併用する場合)

これらはGLP-1/GIP作動薬に共通する副作用であり、投与初期や増量時に強く出る傾向があります。ただし、多くの場合は体が慣れることで軽減するため、医師の指導のもと、段階的な増量や生活習慣の調整が推奨されます。

ゼップバウンドの方が副作用が強い?

ゼップバウンドは、肥満治療目的に使用されるため、マンジャロと比べて高用量のチルゼパチドが使われることが一般的です。そのため、マンジャロよりも強い胃腸症状(吐き気・嘔吐・腹痛など)が出る可能性があります。

ただし、これも個人差が大きく、全ての人に強く出るわけではありません。

リスクを減らすための対策

副作用のリスクを最小限に抑えるには、以下のようなポイントを意識しましょう。

  • 医師による用量調整と経過観察を受ける
  • 脂っこい食事や食べすぎを避ける
  • 水分をこまめに摂取し、便秘を予防する
  • 体調の変化を記録し、すぐに相談できる体制を整える

オンライン診療でも、副作用が出た場合には医師へ速やかに相談できる仕組みが整っているクリニックを選ぶことが大切です。

価格・費用感の違い

マンジャロとゼップバウンドは、どちらも高額な薬剤であるため、コスト面での違いも気になるポイントです。特に、保険適用の有無や治療目的によって、負担額は大きく異なります。

マンジャロの価格感

マンジャロは、2型糖尿病の治療薬として承認されており、糖尿病治療の場合のみ保険適用が可能です。保険が適用される場合、自己負担額は患者さんの健康保険の種類や所得によって異なりますが、1ヶ月あたり約5000〜10000円程度になることが一般的です。

自由診療で使用する場合は、月額で20,000円〜70,000円程度が相場となっています。オンライン診療を利用する場合でも、診察費用や配送費用が追加されることがあるため、最終的な負担額はクリニックやサービス内容によって変動します。

また、初期費用として診察料や検査費用がかかる場合があり、最初の月はやや高額になることもあります。副作用が少ないと感じ、継続的に使用する方が多いため、コストパフォーマンスは高いと感じる方も少なくありません。

ゼップバウンドの価格感

ゼップバウンドは2025年に肥満症に対して日本で保険適用が認められました。そのため、保険診療のもとで処方される場合、自己負担は1か月あたり5,000〜10,000円前後となるケースが多いでしょう。

ただし、美容目的や軽度の体重管理のみを目的とした使用には保険は適用されません
また、肥満症に対して処方される場合でもBMIなどの適応基準を満たさない場合、ゼップバウンドも自費診療となり、月額30,000円〜80,000万円程度の費用がかかる可能性があります。

コスト面での選び方

どちらの薬も、使用目的・処方元・用量・継続期間などにより価格は変動します。保険が使えるケースと使えないケースで、数万円単位の差が出ることもあるため、事前にクリニックや病院に確認することが重要です。

費用だけで選ぶのではなく、自分の目的に合った薬を、医師の診察のもとで選択しましょう。

どちらが自分に合っている?選び方のポイント

どちらが自分に合っている?選び方のポイント

マンジャロとゼップバウンド、どちらもダイエットや糖尿病治療に効果的な薬ですが、それぞれの薬剤が持つ特徴や副作用のリスク、費用感などを考慮した上で、自分に合ったものを選ぶことが重要です。ここでは、どちらの薬が自分に合っているかを選ぶためのポイントを紹介します。

糖尿病がある人はマンジャロを選ぶべき

マンジャロは、2型糖尿病治療薬として承認されているため、糖尿病がある方には特に適しています。糖尿病治療薬としての使用が承認されているマンジャロは、血糖値の管理に役立つだけでなく、体重減少にも効果があり、糖尿病患者さんにとっては二重のメリットがあります。

肥満治療が目的の人はゼップバウンドが有力候補

ゼップバウンドは肥満治療薬として使用されており、その効果は非常に高いとされています。日本でも保険適用が認められ、これからどんどん使用の機会が増えていく可能性があることを踏まえると、肥満治療を目的にするならゼップバウンドは非常に魅力的な選択肢となります。

ゼップバウンドは、特に体重減少効果に優れており、短期間で顕著な体重減少を希望する方に向いています。ダイエット目的の治療において、費用対効果が良いと感じる人が多くなるでしょう。

副作用の少ないものを選びたい人はマンジャロ

どちらの薬剤にも副作用はありますが、マンジャロは副作用が比較的軽いとされていることが多く、体調に合わせて投与量を調整できるため、副作用が気になる人にはマンジャロが安心です。特に、胃腸の不調が強く出やすいゼップバウンドに対して、マンジャロは比較的穏やかな作用を持っています。

副作用を最小限に抑えながら、健康管理をしっかりと行いたい方には、マンジャロを選んでみるといいでしょう。

どちらの薬も安全に使うための注意点

マンジャロもゼップバウンドも、高い効果を誇る薬剤ですが、効果的に使用するためにはいくつかの注意点を守ることが重要です。安全に使用するためには、適切な指導を受けながら、定期的に体調をチェックすることが必要です。ここでは、両薬剤を使用する際の注意点を紹介します。

医師との連携をしっかりとる

どちらの薬も、医師の指導のもとで使用することが前提です。オンライン診療を利用する場合でも、診察を受けた後は定期的に医師に経過を報告し、体調に変化があれば速やかに相談しましょう。特に、薬の副作用や体調不良が出た場合には、すぐに医師に相談することが大切です。

ゼップバウンドを使用する場合、体重減少の効果が非常に強いため、急激な体重減少が健康に与える影響をチェックする必要があります。マンジャロも同様に、糖尿病患者の場合は血糖値の変動に気をつける必要があります。

食事や運動と合わせて使用する

マンジャロやゼップバウンドは、薬だけで効果が完結するわけではありません。特に体重減少を目的とする場合は、食事制限や運動習慣を取り入れることが非常に重要です。薬を使用しても、食生活や運動習慣が不十分だと、期待した効果が得られない可能性があります。

食事面では、低カロリー・バランスの取れた食事を心がけると共に、適度な運動を取り入れることが推奨されます。ゼップバウンドの高い減量効果を得るためには、生活習慣全体を見直すことが不可欠です。

副作用を見逃さない

マンジャロもゼップバウンドも、使用初期や増量時に副作用が強く出ることがあります。特に胃腸に関連する不調(吐き気・腹痛・便秘など)は多くの人が経験します。これらの副作用は、初期の段階では避けられないこともありますが、症状がひどくなる前に適切な対応を取ることが大切です。

副作用の症状が軽度であれば、時間と共に体が慣れてくることもありますが、強い不快感を感じた場合は、医師に相談して調整を行うことが重要です。自己判断で薬の服用を中止することは避け、必ず医師の指導のもとで調整を行いましょう。

定期的な健康チェックを受ける

マンジャロやゼップバウンドを使用する場合、定期的に血糖値や体重、健康状態をチェックすることが必要です。特に、血糖値や体重の変動が激しい場合は、医師による監視を受けながら治療を行うことが求められます。

オンライン診療を通じて薬を受け取る場合でも、必要に応じてオンラインで健康チェックを行い、体調を把握することができます。体調が悪化していないか、また副作用の兆候がないかを確認するためにも、定期的に医師と連絡を取り、健康管理を行いましょう。


ダイエット治療はオンラインサービスを活用

マンジャロとゼップバウンドは、どちらも体重減少に効果があり、ダイエットや糖尿病治療に役立つ薬剤です。それぞれに特徴があり、目的に応じて選択することが求められます。自分の治療目的や体調に合った薬を選ぶことが、最も効果的な治療につながります。

将来的にゼップバウンドが日本で利用できるようになると、さらに選択肢が広がり、オンライン診療を通じて手軽に治療が受けられるようになるでしょう。どちらの薬を選んでも、医師と連携しながら治療を進めることが大切です。

日本オンラインドクターズは医師が立ち上げたオンラインサービスで、予約はLINEで完結。
事前に問診票を入力いただけば、5分ほどのオンライン診察で処方が完了します。

担当するのは経験豊富な医師なので、わからないことがあっても安心。
公式LINEもあるため、電話診察で聞き忘れたことや、診察前に聞いておきたいことがあればいつでもご質問いただけます。

そのほか日本オンラインドクターズのメリットは以下の通りです。

  1. アップセールを目的としていない為、お電話は医師のみで対応
  2. 営利目的ではないため、料金はホームページ記載以外に追加なし
  3. いつでも解約OK、縛りや違約金などはなし
  4. LINEで完結するため、専用アプリのダウンロード不要
  5. 医師が厳選した国内承認薬、また国際的な規格(ISO規格)で認可を受けた医薬品のみ処方

日本オンラインドクターズではマンジャロを取り扱っており、詳しい説明や料金は公式サイトでもご覧いただけます。
診察をしたとしても必ずマンジャロを始めなければいけないわけではないので、少しでもマンジャロについて興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

よくある質問

Q1:マンジャロとゼップバウンドの違いは?

両方とも有効成分はチルゼパチドで、GLP-1とGIPに同時に作用するデュアルアゴニストです。
マンジャロは2型糖尿病治療薬として承認され、血糖コントロールに加えて体重減少も見込めます。
ゼップバウンドは肥満症・過体重の改善に特化して承認され、体重減少を主目的とする設計です。
最大用量はいずれも15mgで、適応症と保険適用の取り扱いが大きな相違点です。

Q2:日本での承認・保険適用はどうなっている?

マンジャロは日本で2023年に2型糖尿病治療薬として承認・保険適用され、ダイエット目的は自費になります。
ゼップバウンドは2025年に肥満症を対象として承認・保険適用となり、BMIや合併症など一定基準を満たす場合に保険で処方可能です。
いずれもオンライン診療を通じた処方が可能ですが、医師の診断と継続的な管理が前提となります。

Q3:期待できる効果は?

どちらも血糖値のより強力なコントロール、食欲低下、内臓脂肪減少といった効果が期待されます。
マンジャロは海外臨床で平均体重10〜20%減少のデータがあり、糖尿病治療と並行して減量が見込めます。
ゼップバウンドは肥満症薬として過去最強クラスの減量効果が報告され、短期間での体重変化を目指すケースで注目されています。

Q4:主な副作用と抑え方は?

共通の主な副作用は、吐き気・嘔吐、下痢・便秘、食欲不振、胃もたれ、倦怠感、低血糖(他の糖尿病薬併用時)です。
ゼップバウンドは高用量を用いることが多く、胃腸症状が強く出る可能性がありますが個人差があります。
対策としては、医師のもとでの段階的な増量、脂っこい食事を避ける、水分摂取、体調記録と早めの相談が推奨されます。
オンライン診療でも副作用時にすぐ相談できる体制のあるクリニックを選ぶと安心です。

Q5:価格の目安と選び方のポイントは?

マンジャロは糖尿病治療として保険適用時の自己負担が月約5,000〜10,000円、自由診療では月2万〜7万円程度が相場です。
ゼップバウンドは肥満症で保険適用時の自己負担が月5,000〜10,000円前後で、美容目的など適応外では保険は使えません。
費用は目的・用量・処方元で変動するため、事前に医療機関へ確認し、目的と体調に合った薬を医師と相談して選ぶことが重要です。

この記事の監修者

中山 樹 医師
Itsuki Nakayama

資格
日本美容外科学会員/内科学会員/産業医テストステロン治療認定医/再生医療抗加齢学会正会員/日本再生医療学会正会員/厚労省指定オンライン診療研修修了 等

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