AGA治療薬 フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル

フィナステリド

効果・作用機序

Ⅱ型5α-還元酵素を選択的に阻害し、血中ジヒドロテストステロン(DHT)濃度を70%減少させることによって、毛乳頭細胞のアポトーシスを抑制し、ヘアサイクルを正常化する機序が確認されています。
前頭部・頭頂部の脱毛進行抑制効果が確認されており、5年間の継続使用で患者の80.1%に毛髪密度の改善が認められます(MGPAスコア平均5.78)。効果発現には3-6ヶ月を要し、治療開始年齢が若いほど効果が高い傾向があります(40歳未満で有効率87%)。
出典:https://www.ibaho.jp/documents/newspaper/hns_201505_l.pdf

服用方法

1日1回1錠を就寝前または朝食後に経口摂取。毎日なるべく決まった時間に内服してください。

保管方法

直射日光の当たらない、30℃以下の乾燥した環境で保管してください。

注意点

・治療中は健康診断などでの定期的な血液検査をおすすめしています。
・フィナステリド服用中は血液中のPSAの値が下がります。前立腺検診の際は服用を医師にお伝えください。
・肝機能障害、腎機能障害と診断されている方は処方できません。
・効果実感までに3〜6ヶ月以上の内服が必要です。
・治療効果を維持するためには、継続的な服用が必要です。
・女性や未成年の方は、フィナステリドに触れさせないでください。
・妊活・献血をされる際は1ヶ月以上前からフィナステリドの内服を中止していただくことをおすすめします。

よくある副作用

性欲減退(2.5%)

稀な副作用(1%未満)

勃起不全、射精障害、肝機能障害(倦怠感、黄疸など)、過敏症(発疹、かゆみ、蕁麻疹など)
乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ気分、睾丸痛

デュタステリド

効果・作用機序

Ⅰ型・Ⅱ型5α-還元酵素を二重阻害して、頭皮ジヒドロテストステロン(DHT)濃度を低減させ、毛乳頭細胞のアポトーシスを抑制し、ヘアサイクルを正常化します。
フィナステリド非応答例の72%に改善が認められ、1cm²当たりの毛髪数がフィナステリド比で+19本多いことがランダム化比較試験で確認されています。DHT抑制率94.7%とフィナステリドを上回ります。
出典:https://ijdvl.com/superiority-of-dutasteride-over-finasteride-in-hair-regrowth-and-reversal-of-miniaturization-in-men-with-androgenetic-alopecia-a-randomized-controlled-open-label-evaluator-blinded-study/

服用方法

1日1回1錠(カプセル)を就寝前または朝食後に経口摂取。毎日なるべく決まった時間に内服してください。

保管方法

直射日光の当たらない、30℃以下の乾燥した環境で保管してください。

注意点

・治療中は健康診断などでの定期的な血液検査をおすすめしています。
・フィナステリド服用中は血液中のPSAの値が下がります。前立腺検診の際は服用を医師にお伝えください。
・肝機能障害、腎機能障害と診断されている方は処方できません。
・効果実感までに3〜6ヶ月以上の内服が必要です。
・治療効果を維持するためには、継続的な服用が必要です。
・女性や未成年の方は、デュタステリドに触れさせないでください。
・妊活・献血をされる際は1ヶ月以上前からデュタステリドの内服を中止していただくことをおすすめします。

よくある副作用(5%未満)

性欲減退・勃起不全・射精障害

稀な副作用(1%未満)

肝機能障害(倦怠感、黄疸など)、過敏症(発疹、かゆみ、蕁麻疹など)
乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ気分、睾丸痛


ミノキシジル

効果・作用機序

頭皮の毛細血管血流を増加し、VEGF産生促進により毛乳頭細胞の増殖を誘導します。
毛母細胞が活性化して発毛・育毛効果を発揮します。
DHT抑制作用はありません。

服用方法

1日1回1錠を就寝前または朝食後に経口摂取。毎日なるべく決まった時間に内服してください。

保管方法

直射日光の当たらない、30℃以下の乾燥した環境で保管してください。

注意点

・効果実感までに3〜6ヶ月以上の内服が必要です。
・治療効果を維持するためには、継続的な服用が必要です。
・肝機能障害、腎機能障害と診断されている方は処方できません。
・心血管疾患治療中の方は処方できません。
・ED治療薬やイブプロフェンを含む風邪薬など、血圧を下げる作用がある薬剤と併用する際は内服間隔を6時間以上あけてください。
・過度の飲酒は低血圧の副作用を引き起こす可能性がありますのでご注意ください。

よくある副作用

初期脱毛
内服開始時に、一時的に抜け毛が増えることがありますが、これは薬が効き始めているサインです。
古い髪の毛が抜けて、新しい髪の毛が生えてくる準備をしているためで、ヘアサイクルが正常化している過程ですので内服を継続することで通常1~3ヶ月程度で落ち着きます。

多毛症
ミノキシジルの発毛効果が全身に作用することで、手足などの頭髪以外の体毛が濃くなることがあります。
医療脱毛などで、毛根自体をなくすことで改善します。

頭痛・動悸・むくみ・めまいなど
ミノキシジルは血管拡張作用があるため内服すると少し血圧が下がります。
内服初期には血圧低下の影響でこのような症状が出ることがあります。
通常、内服継続により改善していきます。

稀な副作用

胸痛、発疹、かゆみ、体重増加、倦怠感、肝機能障害、性機能不全、心筋障害、胃腸障害


注意喚起:個人輸入医薬品について

当院では医師が厳選した国内承認薬、また国際標準化機構(ISO)が定める国際的な規格(ISO規格)で認可を受けた大手製薬会社の医薬品のみを処方しています。
また、個人輸入サイト等を通して購入する医薬品には偽薬や異なる成分の混入などが確認されており、リスクや健康被害については厚生労働省より注意喚起が出されています。十分にお気をつけください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/

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